2014年02月14日

企業も避けては通れない課題 認知症 in Finland

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(ヘルシンキ市内)

ヘルシンキ市内の高校生による一斉の卒業イベントに出くわしました。

日本に比べれば圧倒的に人口密度の薄いフィンランドですが、この日ばかりは人だかりができていました。
各クラスごとに分かれたトラックの上から、節分の豆まきのように高校生たちがキャンディーやチョコレートを沿道につめかけた人々に投げていました。


さて、日本では65歳以上の4人に1人は認知症又はその予備軍ということで、企業にとっても避けては通れない課題になりつつあります。

認知症研究者のヘイディ・ハルマ氏によればフィンランドも同様の傾向があるといいます。

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(認知症研究者 ヘイディ・ハルマ氏)

実際に部下の一人が若年性認知症になり、1年半にわたり職場でのサポートを続けたウッラ・リクラ氏に話を伺いました。

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(フィンランド食品安全局 ウッラ・リクラ氏>

うつ病の場合は社員に休ませることが一般的な対応ですが、認知症の場合はなるべく生活のリズムを崩さないこと対処へのポイントになるといわれます。

リクラさんは実際のケースを通じて、認知症と診断された部下のティーア・ピヒラヤニエミさんが「認知症であること」を周囲にカミングアウトしたことが功を奏したこと。

そして、ピヒラヤニエミさんが職場を直ちに休むことなく、仕事を続けることができたマネジメント手法について実務的な観点から、リクラさんは丁寧に説明してくれました。

詳しくはリクルートワークス研究所のWorks誌「北欧特集」サイトコーナーに、改めて原稿をアップしますので、ご高覧いただければ幸いです。
posted by 長島一由 at 16:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月13日

Great Place to work in Finland

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(フィンランド・ヘルシンキ スーパーセル社)

2010年の設立からわずか3年で、30億ドルの価値を持つ企業に急成長したモバイルゲーム会社、スーパーセルを取材しました。スーパーセル社の代表作は「クラッシュ・オブ・クランズ」、「ヘイ・デイ」。

詳しくはリクルートワークス研究所のサイトの『北欧特集』記事原稿としてアップしますが、ヘイノネン内閣府長官と今、一番フィンランドで勢いのあるITベンチャーの若手社長が話しているポイントがほとんど同じということが興味深いです。

キーワードは徹底した「現場への権限移譲」です。
特にこの会社ではチームを細分化して人材マネジメントを行う点に特徴があります。

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(スーパーセル社 イルッカ・パーナネン社長)

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(スーパーセル社ゲーム製作者 トウコ・タフコカリッオ氏
 ヘルシンキ大学で理論物理学の博士号を取得)


また、今回の取材ではフィンランドのGreat Place to work(働きがいのある会社)の調査で何度も上位にランクインしている大学薬局を取材しました。
大学薬局はヘルシンキ大学基金が出資して運営されている調剤・薬の販売を行う薬局のチェーンで、実は1755年に創業というフィンランドで二番目に古い企業でもあります(社員数は約1200人)。

この企業は、社員に自律的な働き方を提供するために、大変自由度の高い勤務体系を採用していますが、他の企業にも応用できるポイントをヒアリングしてきました(これも詳細はWorks誌のサイトの連載記事でお伝えします。)

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(Great Place to work のランクインの常連 大学薬局前で)

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(大学薬局 リッタ・ウールマンHR部長)

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(大学薬局 勤続34年の薬剤師 リッタ・ホビンマー氏)

posted by 長島一由 at 15:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月11日

2014 Works誌取材 in Finland

フィンランドでの取材も5日目。
ヨエンスーから、ヘルシンキに移動し取材を進めています。

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ヨエンスーに比べて気温は10度ほど上がりましたが、去年の8月にはかもめに餌をあげていた海は一面氷におおわれています。

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陽が登るのは朝8時過ぎで、夕方の5時には陽が沈みます。
想像していたよりも暖かく、また、陽も長いですが、寒くてどんよりした日が続き、北欧の人々が短い夏を長いバカンスを取って満喫する気がわかる気がします。

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(ヘルシンキ大聖堂)

さて、今回はフィンランドのオッリペッカ・ヘイノネン内閣府長官に、Works誌『進化する人と組織』の取材。

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(中央:フィンランド内閣府オッリペッカ・ヘイノネン長官 最左:通訳 ヨーナス・キリシ氏)

教育改革も、企業や役所の人材育成も、ゴールは成果を出すことではなく、成果を自ら出せるスキルを学び本人が成長し続けること。

29歳から教育大臣を務め、今では大統領、首相に次ぐNo.3のポストに就くヘイノネン氏ですが、一貫したリーダーシップ哲学の一端を今日も披歴していただきました。

詳しくは4月10日発売のWorks誌でお伝えいたします。

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(フィンランド労働衛生研究所)

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(フィンランド労働健康研究所・FIOH マリオ・ワッリネン博士と)

また、シニアの働き方についてワークアビリティを提唱している労働健康研究所のマリオ・ワッリネン博士と、リクルートワークス研究所が進めるシニア社会の未来予測について話し合いました。

ワッリネン氏は、「歳を取っても生産性を上げる人がいるが、そのカギは上司との関係性と働き方の自由度」ということを裏付けた研究データを提供してくれましたが、今後も連携を模索したいと考えています。

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(フィンランド人材サービス産業連盟 中央:メル・トゥリアラ理事長 最左:キリシ・テルバマキ広報秘書)

さらに、フィンランドの人材サービス関連企業が約300社加盟する人材サービス産業連盟に、フィンランドの人材サービス市場の動向やEU指令と国内法との関係などについてヒアリングを行いました。

今日はこれから、フィンランドの成長著しいITベンチャー企業に取材に行くところです。
posted by 長島一由 at 16:57| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする