2011年05月08日

原発20キロ圏内の住民たちの今(4)−ペット救護、今後の課題と改善策−

s-IMG_1468.jpg

  会津若松市内の避難所でみかけたこの犬も軒先で飼育されていましたが、室内犬の屋外での飼育や、ペットの車内での飼育もこれからの時期は特に気がかりです。

  また、ペットを飼育している人が旅行に出かける場合に宿泊先が制約されるように、ペットだけでなく、被災者の方の居場所にも影響しています。

 s-IMG_1477.jpg

  その点、芦ノ牧地区にある「芦ノ牧ホテル」では従来からペットと一緒に部屋に滞在することを認めており、体重4キロ未満の小型犬でゲージ飼いであれば被災者と一緒に客室で寝泊りすることを認めており、今も被災者のうち3世帯がペットを飼育しているということです。

  会津美里町にある楢葉町の災害対策本部によると、この他、湯の上温泉の「赤ひげ旅館」、「民宿会津野」も室内でのペット飼育を認められているということでした。

  但し、楢葉町は芦ノ牧温泉、大熊町は東山温泉、富岡町は磐梯熱海温泉と、地域の割り振りが行われているため、前述のチワワを屋外飼育しているというおじいさんが芦ノ牧ホテルに希望を出して、室内飼育をしたいと思っても叶わないのが実情です。

  こうした地域割り振りに柔軟性を持たすことができないか、福島県災害対策本部にも要請いたしました。

  さらに、福島県保健福祉部食品生活衛生課にその後の対応を確認しましたが、「県の観光交流局が調整しているが、受け入れを開始した4月当初は、そのあたりの事情を考慮してもらえなかったのが実情。困っている方がいらっしゃり、改善を求める声が挙がっていることを観光交流局に伝え、調整を図っていく」などと回答をいただいております。

 s-IMG_1491.jpg

 s-IMG_1490.jpg
 (旅館の玄関口横で飼育される被災者の方のペット)

  また、こうした実情について連絡をやりとりしている獣医師の今本先生に伝えたところ、ペットを飼育する人を一元化して、獣医師団体や動物愛護団体などから1か所で集中的にバックアップできる体制を整えることも選択肢に入れるべきという提言もいただいたところです。

  楢葉町でいえば、現在、会津高田に仮設住宅を250戸建設中(さらに100戸追加予定)で、今月末には完成・入居予定となっています。

  仮設住宅の住民へのニーズ調査では、ペットの飼育の希望の有無も尋ねており、担当者の方によると、ペットの飼育を希望される方はエリアを設けて一元化を検討しているという話でした。

  しかし、まだ建設時期や場所も決まっていない、いわき市内への仮設住宅希望も700戸程度ある(楢葉災対本部によると現在、約6割がいわき市希望)ということから、予断は許しませんが、暑くなる前に愛犬、愛猫家のみなさんがペットと快適に生活できる環境が整うことを願っています。

  なお、20キロ圏内に取り残されたペットの救護について、個別に保護依頼を受けた案件は住所や依頼主の携帯番号を伝え、福島県の食品生活衛生課に救護依頼をお願いいたしました(早速、依頼主に連絡を取っていただけるということでした)。

  また、今後の救護活動については環境省が中心になって福島県のみならず、緊急災害時動物救援本部と外部連携を図りながら、10日(9日は難しそうとのこと)より住民の一時帰宅にあわせて救護活動を行う見通しということです。

http://www4.pref.fukushima.jp/saisiyou/sousou/uproadfile/html/html/stray/dog/list.html
(福島県動物救援本部 動物情報一覧)

  今後、再び上記アドレスにある動物保護情報も随時更新されていくことになると思います。


posted by 長島一由 at 18:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。