2012年05月27日

話を風化させない方法 −語り部バスツア−

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(宮城県・南三陸町ホテル観洋 語り部ツアーバス)

被災地の話を風化させない。

また、テレビの映像でもその実情がなかなか伝わらないことがあります。

以前、南三陸町の女将、阿部憲子さんから「子供たちに被災地の現状を見せるべきであるし、特に、教職員には研修でまず見て貰いたい」などと話していましたが、最近も、気仙沼大島に24日北海道から修学旅行生が訪れたという報道があったばかりです。

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(ほぼ満員の車内、語り部はホテル観洋・米倉信一支配人)

ホテル観洋では約1時間と短時間ですが、語り部バスツアーを主催しているので、娘のかれんと二人で朝から参加しました。

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(南三陸町・戸倉小学校向かいにある神社のある高台)

例えば、南三陸町の戸倉小学校では昨年3月9日に起きた地震後に、教職員でいざということきに向かいの神社のある高台に避難することを決めていた。

そして二日後に、3.11。

その日たまたま早退してまちに戻った1名の生徒は亡くなってしまった。

しかし、神社のある高台に避難した児童生徒91名は全員助かったエピソード。

そして、教科書にもなった最後まで防災無線で避難を呼びかけて亡くなってしまった南三陸町の職員たちの話など・・・

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(南三陸町・旧防災対策庁舎ではバスから全員が降車し合掌)

語り部の米倉さんの話に、時折、胸が詰まります。

中3になる娘にはそれ以上のものがあったようです。

もちろん、この語り部バスツアーは宿泊者の方であればどなたでも参加できます。

そして、この語り部バスツアーに限らず、学校関係者の方、ぜひこのブログをご覧になっている方がいらしたら、修学旅行や教員研修などで被災地訪問をご検討いただければと切に思います。

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(宮城県・気仙沼高校前のトレーラーハウスによる商店)

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(商店を経営する小野寺道裕・明美さんご夫妻)

その後、気仙沼市内に入り、経営していた食料品店が被災し、現在はトレーラーハウスを活用し商店を営む小野寺さんにヒアリング。

自宅も被災し、復興住宅用に購入したもう1台のトレーラーハウスが高速道路で足止めをされてしまい、何とか運搬できるようにして欲しいという要望を受け、国土交通省の担当者との折衝状況を説明しました。

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(宮城県・下八瀬の仮設住宅にある店舗用のトレーラーハウス)

気仙沼市内では他にもトレーラーハウスの活用事例が存在するだけでなく、小野寺さんは1台目については何の支障もなく運搬できたのです。

被災地の実情にあわせて改善を国交省に働きかけており、週明けには正式な回答をいただくことにしていますが、早急なる改善を望んでいます。

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(宮城県・気仙沼市の土地のかさ上げが予定されている地区)

さらに、「土地のかさあげが予定されている地区では、高台避難の見通しも、住宅の再建の予定も立たないので何とかできないか」という女性からの相談を受けていたので、その方がご主人とお二人で住んでいる仮設住宅でヒアリング。

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(気仙沼市・五右衛門ケ原の仮設住宅)

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(相談者の気仙沼市民 村上文子さん)

今回、相談を受けた村上さんの場合、もともと住んでいた自宅は跡形もなく、津波で流失。

3月1日に衆議院総務委員会の質問で取り上げた、がけ地近接等危険住宅移転事業では「住宅の基礎が残っていないと利子補給が受けられない」という問題は、津島恭一国交大臣政務官が前向きな答弁をしたとおり最近になって解決していました(このことは南三陸町の及川明復興事業推進課長にも確認済み)。

しかし、村上さんの場合は住宅ローンの利子補給を受けると共に、200万円の生活再建支援金を受けるなどして何とか1000万円程度の資金で新たに住宅を構えたいという強い希望を持っています。

高熱水費の明細などもみせていただきながら、現状、仮設住宅に住む方の生活状況や今後のシミュレーションについて詳しく教えていただくと共に、村上さんからは被災地で土地の高騰を防ぐための手立てを国や自治体が手を打たないと今後の復興に大きな支障となるなどと提言をいただきました。

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(岩手県・陸前高田市 5月27日)

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(岩手県・大槌町 森の防潮堤)

その後、北上し、陸前高田市、そして、森の防潮堤の実験の第1弾となった大槌町を訪問し、今日の調査活動を終えて、福島市内に今は滞在しています。

娘は明日学校があるので福島駅で別れて、逗子に向かいました。

明日は福島市内で民主党本部と福島県連の合同会議に参加します。






























posted by 長島一由 at 22:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする