2014年10月10日

次世代シニア問題研究 中間報告書、本日発表!!!

日本人の寿命が延びただけでなく、若返りも著しい。その象徴がサザエさんです。

1947年の平均寿命は男性50.06歳、女性53.96歳。戦後60年で30歳以上伸びていることになります。

1946年に連載がスタートしたサザエさん。

波平の年齢設定は54歳。

今54歳といえば、歌手の氷室京介さんや俳優の渡辺謙さん。

フネは、48歳で小泉今日子さん、キョンキョンと同じ。

いつもサザエさんをマスオさん目線で眺めていましたが、自分もあと3か月でフネと同じかぁ、という想いです(笑)


日本人の若返りは喜ばしいものの、人間は単に長く生きればいいというものではなく、いかに生きたかが重要で、その点、今取り組んでいる研究でとても気がかりなことがあります。

40歳代で役職に就ける人が過去20年で2割も減っています。

このことがミドルのモチベーションの二極化、60歳以上の継続雇用のための原資確保の代替でミドルの給与減、50代役職定年による興味の持てない仕事への配置、継続雇用での給与の半減化、モチベーションの下がったまま無防備に定年を迎え、再就職先を探してもなかなか見つからない・・・

こういう一連の意欲減退のメカニズムがこのまま続き、企業や政府、地方自治体などが対策を打たないと2030年代にシニアとなる次世代シニア(バブル大量採用世代+団塊ジュニア=約1526万人)のうち、約188万人が失業し、最大で年間約2兆円もの年金財政への影響が出る_

リクルートワークス研究所による調査で、深刻な予測データが浮き彫りになりました。

141001fix.jpg(表紙ランサーズ1).jpg

http://www.works-i.com/pdf/141008_senior.pdf
(このアドレスから無料でダウンロードし、ご覧いただけます。)
 

そもそも65歳以上の人口が7%から14%になるまでの期間が、フランス114年、米国72年、ところが日本はわずか24年で到達するという世界のどの国も経験したことがないハイスピードでの高齢化は、どこにも解決モデルが見当たりませんが、今の日本企業の意欲減退のメカニズムのまま突入すると取り返しのつかないことになる恐れがあります。

ただ、少子化もセットで若者の就業人口が大幅に減っているので、シニアが若者の仕事を奪うのではなく、補完関係に立てるかどうか。

そのための仕事のミスマッチの解消や人材マネジメントの工夫、それを政府や地方自治体などがバックアップし見事に解決できれば、人口ボリュームが最も多い次世代シニアはお荷物ではなく、社会の担い手になることも可能です。

そして一番大事なことは、この次世代シニア問題は2030年代の、未来の問題であると同時に、今から手をつけなければならない喫緊の課題、今の問題でもあるということです。

論点は、年金の損益分岐点の改善、在職老齢年金の見直し、年金・定年の選択制、サバティカル休暇、兼職、セカンドキャリア研修、シルバー人材センターのホワイトカラーの受け皿化及びキャリアアドバイザーの育成・配置などなどあまたあります。

 
今、私がプロジェクトリーダーを務める「次世代シニア問題」研究では、こうした未来予測に対する問題解決への道筋を今回、中間報告書にまとめ、関連記者クラブにプレスリリースしたほか、民間企業や全国47都道府県及び813市区の首長などに郵送したところです。


連日、有識者の方々のご協力をいただいて、中間報告+提言素案をプレゼンァフィードバックをいただくという繰り返しの作業をしながら、調査・研究・提言内容の精度を高めています。
posted by 長島一由 at 14:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする